ふるさと納税仕組み意義や、初年度H20Cyにおける事実の把握・整理・現状長崎市が実施している取り組みの整理など、有益な情報を発信できればと思います!

2010年01月28日

Ⅴ.まとめ

1.具体的なアイディアの提言
以上、限られたデータからではありますが、「ふるさと納税」先進自治体の事例との比較を中心に、私たちなりに長崎市の取組に対する評価・提案について述べさせてもらいました。
もう一度ポイントをまとめると、以下のとおりです。

(1)評価できる点

・名称 “がんばらんば長崎市”応援寄附金
・使途目的の幅広さ、長崎らしさ
・特産品の贈呈などの即物的な特典付与がない質実剛健さ
・クレジットカードが利用できる点

(2)今後の改善に向けた提案

1.寄附者を増やすことにも繋がる取組の充実

・「教育」の使途目的における具体的な事業の設定
・都市目的として、具体的な事業の募集
・使途目的、具体的な事業とリンクしたフィードバックの実施

2.大都市圏在住者に的を絞ったダイレクトなPRの実施

例)世帯主が50才以上の長崎市内家庭への年賀状送付

3.利便性向上施策の充実

・振込手数料無料の金融機関拡大




2.長崎市出身者や長崎市に縁のある人の気持ちをつかめ!
稚拙ながら、いくつかの具体的な提案をさせて頂きました。
もちろん、「ふるさと納税」の浸透・拡大のためには、こうした自治体での細かな工夫と並行して、自治体への寄附を源泉徴収の対象とすることにより、寄附額を確定申告する手間を省くといった国レベルでの制度見直しが必要であることに疑いの余地はありません。

しかしながら、そうした制度見直しを行うだけで充分でしょうか。
例えば期日前投票制度の充実等を図って選挙の投票率は向上傾向にはあるようですが、それでも選挙に行かない人は大勢います。

私たちは、多くの事柄と同様に、「ふるさと納税」についても制度の不備を論う前に、小さくても皆の興味を掻き立てるような具体的な取組を地道に積み重ねることこそが、王道だと考えます。

冒頭でも述べましたが、「ふるさと納税」制度は、寄附行為とは言え自治体間の税源の取り合いという側面があります。
地方の各自治体が大票田とも言うべき東京等大都市圏での獲得活動を展開するわけですから、長崎市出身者はもちろんのこと、長崎市に縁のある方々の心に響く内容を企画し、それを的確にPRすることが極めて重要なポイントとなります。

企画内容は正に各自治体の知恵の絞りどころです。
「ふるさと納税」独特の醍醐味や心地よさに訴える施策を工夫し、それをダイレクトに届く形でPRすることが一番効果的です。応援したくなるような具体的な使途目的と事業を設定し、それをタイムリーなフィードバックを含めて的確かつ直接的にPRする、そうした地道なやり方にこそ、この仕組みが末長く発展するキーファクターがあると思います。

でもやはり「ふるさと納税」の主役は、長崎市を応援したいとの熱き思いを持つ皆さんであり、私たちです。
これだと思う使途目的を選んで、是非にみんなで長崎市を応援しようではありませんか。






Posted by 在京長崎応援団塾 at 03:01│Comments(0)
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